稽古の特色
新宿合気会の会員は20代から80代まで、幅広い世代が一緒になって稽古をしています。
合気道の特徴は「個人が最善を尽す」ことです。決して無理はせず全力を尽くす。全力を尽くすが無理をしない。この何とも言えない全力感が充実した稽古を作り上げます。
新宿合気会の稽古の特徴は次の通りです。
良く動く
月・水曜日の稽古は新宿コズミックセンター第一武道場。約100畳の広さがあり、金曜日の新宿スポーツセンター第一武道場は約200畳の広さがあります。めいっぱい広い道場で思いきり稽古をすることができます。
中途入会する合気道経験者が言うには「運動量が半端ない」「どうしてお年を召された方もあんなに動けるのか?」と口をそろえて言うようですが、当会の稽古はよく動きます。
黙々とやる
合気道の技術的な理解はもちろん大切です。しかし、合気道の研究を行うのでなく、合気道そのものを行うことを第一に…と考えています。
特に上級者になればなるほど、細かな小手先の技術論にばかり注目してしまい、お互いの技術を論じてばかりの時間を過ごしやすいものです。
新宿合気会では稽古中の時間の過ごし方を大切にします。先輩方も後輩の所作で気になる部分があっても、自分の技でそれを伝えるようにしています。まずは見よう見まねでも、とりあえず自分なりに「やってみる」こと。これが大切だと考えています。
合気道の微妙な機微は、所詮言葉で言い合ったところで理解できるものではありません。
私たちはそんな奥深いものに対して取り組んでいきたいと考えています。
一つの技について10分を議論して5回くらいしか実際の稽古をできないで終わるか、議論などせず充実した技の繰り返しを20回、30回やるのか。どちらがよりよい稽古なのか、その答えは明白でしょう。
いろいろな人と稽古ができる
新宿合気会には本当にいろいろな人がいます。
若い人、年配の方、70代・80代でも30年以上やっている方、60歳過ぎてから合気道を始め現在初段の人、体の柔らかい方、185cm以上ある方、ゴツイ人…。いろいろな人とやってこそ、充実した稽古ができます。
高齢の方々は大ベテランです。スタミナに自信のある若い人でも、かなうかどうか分かりません。
白帯の方もたくさんいます。有段者であっても、入会したての初心者に対して技をかけることができるのか?そんなことを毎回考えながら臨む。これこそが稽古です。様々な方がいるから充実した稽古ができるのです。
基本をモットーに、できる技を繰り返し行う
当会のグループ道場でもあるインドネシア「ジャカルタ天恵道場で」も同じ指導方針ですが、当会では一貫して基礎・基本を大切にします。
技の種類を増やすだけの稽古はしません。一教運動、転換、転身、転回、送り足、継足、歩み足、このような基礎動作を必ず一週間の稽古の中で確認します。
もちろん有段者に対してはいろいろな技の指導がありますが、最も大切なことは基本の追求です。当会ではこの点を分かりやすく、そして繰り返し行うようにします。技の解説よりも、実際の取り組み。言葉による解説は最低限に抑え、限られた時間をできる限り動いてもらうようにしています。
初心者へのサポート体制がある
合気道未経験者には指導員が1対1となり、基礎が身につくまでサポートします。稽古を進めていく際、どうしても必要となる基礎的な動作、受身、基本技などの技術を最低限習得した後、全体の「型稽古」に参加します。
また、このサポート体制終了後も、毎回の稽古では初級クラスを一般クラスと適宜分けるなど、安心して稽古できるよう対応をしています。無理なく自分のペースに合わせて稽古することが可能です。